角松敏生のライブバージョンが最近のお気に入り



これはiPhoneでもMacBook上でもかなりのヘビーローテションになっている。オリジナルはアルバム『TIME TUNNEL』に入っているわけだけど、格段にライブバージョンの方がいい。上の映像は『TOSHIKI KADOMATSU 25th Anniversary Performance 2006.6.24 YOKOHAMA ARENA』だけど、一番のお気に入りは下のこのバージョン。


 


"20th Anniversary Live AF-1993~2001 [DVD]" (角松敏生)


元々、曲も詞のいいんだけど、それ以上に各楽器の重なりから生まれる感覚に鳥肌が立つ。小林信吾のキーボードは曲に煌めきを与え、沼澤尚のドラムが興奮を刻み、角松敏生のギターがスパイスとなり、青木智仁のベースが厚みを加える。この曲に関してはキーボードの影響が大きいんだけど、各ホーンが重なってビッグバンド調になってくると『どうやったらこんな音楽をコントロールできるんだろう』と思うぐらい、それぞれの楽器を演奏する人たちの気持ちが一つになっていく感じが伝わってくる。スタジオ録音版と比べて格段に良さを上げている要因としてコーラスもある。各楽器の重なり同様に、角松のヴォーカルとコーラスのコラボレーション、そしてこれらも楽器の一つとして融合していく。耳で聴くと一つ一つの楽器の音が粒のように感じられ、身体で聴くとヴォーカルを含めて一つの音楽となって心を揺るがす。


 


これをiPhoneで聴いていると周りを感じなくなります(実際に何度も降りる駅を乗り過ごした)。


あまりにも感激しすぎると文章にするのが難しい。『20th Anniversary Live AF-1993〜2001』は映像としても凄い。出来上がりから逆に想像してもどうやったらこれを作ることができるのか計り知れない思いで一杯になる。最後の曲がこれだと泣いちゃうよね。