マクドナルドのクーポンを上手に使う 後編


実は利用可能な時期とクーポンの中身、価格はマクドナルド側の思いが分かりやすく反映される。まず時期という観点で見ると、集客数を上げたい時期(つまりを売上を大きくしたいと考えていると思うが)には魅力的なクーポンが発行される。過去の経験で言えば、GW、学校の長期休暇時期、年末年始などである。どう魅力的かというと、クーポンの種類が増えること、価格が大胆にディスカウントされることである。


また先日のBig Americaシリーズが投入された時のように新しい商品が展開される際にはセットはもちろんのこと、単品をかなりリーズナブルに見せて体験させる戦略が採られる。よく比較すると分かるが、単品の方が思い切ったディスカウントをしていることの方が多い。更に予想に反して芳しくないキャンペーンは更に価格を下げる傾向もある。


 


では、クーポンをどういう形で利用するのが上手な使い方なのかを考えてみたい。マクドナルドの方には嫌がられるかも知れないが、クーポンを利用する際にチェックすべきポイントの一つとしてセットの方が得なのか、単品の組み合わせの方が得なのかを考える。一見セットの方がお得な感じを受けるが、集客目的のための戦略的なクーポンもあることから単品組み合わせの方がお得になることも結構ある。直近での具体的な例で言えば、


ダブルクォーターパウンダーチーズセット(クーポン利用)  550円


ダブルクォーターパウンダーチーズ単品+ポテトM+アイスラテ(すべてクーポン利用)  500円

マクドナルド喜多見マルシェ店


こういう現象が起きる。これはGWという時期、SPECIALクーポンとの組み合わせが要因と思われる。ちなみにダブルクォーターパウンダーチーズのセットの定価は700円台後半だったと思う(ほとんどの人がそうだと思うが、あまりにもクーポンを利用してから実は定価がいくらか、という意識が薄いのがマクドナルド商品だと思う。お蔭で定価が上がっていることに気づいていない人が多い)。


通常の僕のチョイスはハッピーセットを中心にして、単品でコントロールする。ハッピーセットは常にクーポンの対象になっていて、350円程度であり、量が足りなければ単品を追加すればいい(逆に子供にはハッピーセットでは量が多い気がする)。ただし、ハッピーセットではコーヒーをチョイスすることができないが、ほとんどの場合、コーヒーの単品クーポンがあるのでこの問題も解決できる。ちょうどいいクーポンがない場合には廉価商品と組み合わせることも。


 


こんな感じで複数のキャンペーン同時実行、クーポンの目的の違い、市場を考慮したクーポン投入によって全体最適化がしにくい状況になっているために、それらを逆に利用することで消費者にはお得な結果になることもある。そういう意味でもせっかくマクドナルドのクーポンを利用するのであれば『かざす』クーポンで上手に利用することをお勧めする。ちなみにクーポンの更新タイミングは毎週金曜日ということもポイントかも知れない。