マクドナルドのクーポンを上手に使う 前編


最近はいろいろなお店が集客を目的としてポイント制度やクーポンを発行している。中でもマクドナルドのクーポンは多くの人が利用していることだろう。僕のマクドナルド利用率は結構高い方だと思うんだけど、よく利用しているといくつか気づくことがある。それは同じ商品であってもクーポンを利用した際の価格が一定ではないこと。複数のプロモーションによるクーポンの統一性がないことが挙げられる。つまり価格整合性が考慮されていない。これによって面白い現象が発生する。


 


ご存じのようにマクドナルドは地域価格制を採用しているため、いわゆる『定価』が4つだったか、5つある。都市部は価格が高く、地方は若干安く定価が設定されている。しかし、クーポンの価格は基本的に全国一定である。紙のクーポンであれば配布地域を限定してコントロールすることができるけど、ケータイを利用する『みせる』、『かざす』クーポンは地域をコントロールすることが難しいので共通になるわけである。更に、ケータイのクーポンは紙のクーポンに対して考えてから発行するまでのリードタイムが短いので、マクドナルド側の思いというか、意志が反映されやすい。そのために紙のクーポンなどに比べて大胆な価格が設定されることがある。


 


以前のブログでも書いたけど、マクドナルドは『来客数』を重要視している。当然、客単価なども気にする指標になっているだろうが、まずは『来客数』を上げるところにポイントが置かれる。その顕著な例が『単品クーポン』である。コーヒーのクーポンやデザート系のクーポンがそれにあたる。


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それから毎回発行されているのが、朝マック向けのクーポンとハッピーセット向けのクーポンである。これは朝の時間帯の集客を目的にしていること、子供たちをインフルエンサーとして大人を集客することを目的としていると思われる。朝マック用クーポンの理由を考えると、特に駅に隣接、あるいは駅前の展開されている店舗の場合、固定費も高くなるのでどの時間帯も集客し、回転率を上げることを目的としているのだろう。従って、かなりディスカウントしても来店してくれた方がベター、という戦略である。


 


マクドナルドの特徴として、ディスカウントを目的としたクーポンのキャンペーンだけではなく、並行していろいろなものが展開されていることが挙げられる。僕は『かざす』クーポンで注文し、『iD』で決済するのがいつものやり方(財布を出さなくていいし、おつりで小銭が増えない)。実は『かざす』クーポンを利用した人向けのキャンペーンと、いつもではないが『iD』を利用した人向けのキャンペーンがある。ほとんどの場合、これらのキャンペーンはクーポンとしてかえってくるため、通常のディスカウントクーポンの他に『かざす』クーポン利用や『iD』利用によるクーポンが一緒に表示される(全員に提供されるクーポンと分けるために、クーポンの色が違い、『SPECIAL』と表示される)。