マクドナルドにそれは求めていません
たまたまだけどマクドナルドの新タイプの店舗に行ってみた。ストレートな言い方をすると『居心地の悪い空間』だった。ランチタイムというタイミングを差し引いても快適なエクスペリエンスでは無かった。そもそもマクドナルドに期待するもの---今日の僕の場合だけど、
ちょっとした仕事の作業をしたい
安価にコーヒー(+デザート)を飲みたい
だったんだけど、どちらもダメでした。
先にランチを別の店で摂ったので、次のミーティングまでの隙間時間にちょっとした仕事をしようと思っていた。マクドナルドはWi-fiが使えるのでちょうどいい、と考えたのがトリガーになっている。そこで、ケータイのクーポンを見たら『ホットアップルパイ+コーヒー』が170円だったので、かざすクーポンでエントリーした。
店に入ると携帯ターミナルを持ったクルーがたくさん居て注文を聞かれた。
「かざすクーポンで・・・」
って答えたら、
「クーポン番号を言ってください」
との回答。普通に考えて、かざすクーポンを使う人ってクーポン番号なんて気にしないからケータイで調べないといけない。iアプリを立ち上げて、クーポンを調べるのに約30秒。ちなみに僕のケータイはF-09Aだからiアプリの起動が遅い訳じゃない。携帯ターミナルで入力後に、手書きの付箋を渡され、
「レジに出してください」
と言われ、レジに差し出すとレジのクルーに
「かざしてください」
と言われる。(心の中で)
「え? さっき携帯ターミナルで入力したのは何?」
と思いながらも、かざして注文。決済はiDで済ます。で、出てきたのは『ハンバーガー+コーヒー』。改めてレシートを見ると同じクーポン番号で、この組み合わせ。つまり、この店ではこのクーポン番号が『ハンバーガー+コーヒー』の組み合わせらしい。抗議するもの面倒になって、そのまま食べました。ちなみにクーポンにも注意書きはありません。
2階の席を探すとさすがにランチタイムだったので大きなテーブルしかなく、そこの席に座るとこれがまた収まりが悪い椅子なんだよね。何がダメかというと、座面とステップとの距離があり過ぎてちゃんと座れない。当然、背もたれはないから長時間には向かない。
でもね、でもね、流れている音楽は環境音楽で居心地良さそうな空間を作っている。さらに新しい制服を着たクルーが意味もなく多い。どっちをターゲットにしているの?って思いながら周りを見ていると、斜め前の知らない女性の方が
「おしぼりはありませんか?」
とクルーに質問した。
「おしぼり?」
と素っ頓狂な返答をして、紙ナプキンを2枚持ってきた。僕が見る限り、彼女は(お客さんの方)何かを拭きたくて『濡れた何か』が必要だった感じだったんだけど、彼女もあきらめムードで紙ナプキンを受け取っていた。
すごく似ているのが、マクドナルドの『ラテ』。スタバやタリーズとは値段も違うから同じようなものは期待していないけど、味が薄くて美味しくない。本当に自分たちで試している?って聞きたくなる。
通常のコーヒーは昔に比べれば美味しくなったけど、ラテは美味しいって思う人がいるんだろうか。新しい店舗の椅子は誰に合わせて設計されているんだろうか。約180cmの僕が座って距離が合わないってことは190cmぐらいの人?日本でどれぐらいいるんだろう、そんな人。
この文章はスタバで書いているけど、スタバは椅子もラテの味も違うし、だからこそこの値段を付けていると思う。スタバと同じレイヤーで勝負するのであれば見た目やビジネスフレームじゃなく、『求めているもの』を提供できるようにしなきゃいけないんじゃないかな。
僕はマクドナルドのヘビーユーザだと思うけど、新しいタイプの店舗には行きたくありません。