ラルク好きのためのもう一つのL'Arc〜en〜Ciel 『QUADRINITY 〜MEMBER'S BEST SELECTIONS〜』 L'Arc〜en〜Ciel


"QUADRINITY ~MEMBER’S BEST SELECTIONS~(初回限定盤)(DVD付)" (L’Arc~en~Ciel)


僕は音楽に関してはジャンルにとらわれることなく、何でも聴く方なんですが昔から『L'Arc〜en〜Ciel』は特別に好きなバンドなんですよね。彼らが作る曲、奏でるメロディー、そしてHydeのヴォーカル。きっとHydeの声が無かったら難しいだろうな、と思いながらも、Hydeに頼り切っているわけではない。その証拠が今回のアルバム。


それぞれのメンバーがセレクトして、それぞれのエンジニアと組んでリマスターされている。最近は古い音源をリマスターして再リリースするビジネスをするケースが結構あるけど、このアルバムは次元が違う。でも、その違いが分かる装置で聴かないと意味ないけどね。


 


僕は『flower』が好きななので、『flower』中心に書くと、メロディーの『キラキラ感』がまるで違う。この『キラキラ感』を作り出しているのはギターなんだけど、まるで新しく録り直した感じすらする。


何年も前に友達のねぎりんから教えてもらった『アレキサンダー』というカクテルがあって、初めてのバーではこの『アレキサンダー』を注文する。なぜなら『アレキサンダー』をどう解釈するかで全く別のものが出てくる。基本的にはブランデー、カカオリキュール、生クリームでシェイクされるカクテルだけど、解釈の違いというのは『アレキサンダー』を作ろうとするのか、ベースとなるブランデーを生かそうとするのかで分かれる。前者はバランスを重視し、後者は完全にミックスされる一歩手前でシェイクを止める。


なんで『アレキサンダー』のことを書いたかというと、オリジナルの『flower』はこの『アレキサンダー』を作っている感じで、今回の『QUADRINITY 〜MEMBER'S BEST SELECTIONS〜』の『flower』はブランデーを殺さない『アレキサンダー』のよう。そしてギターの音はカクテルに浮かぶ細かい氷のように鏤められている。


 


鏤められた氷が浮かぶアレキサンダーは下北沢の『SHINA』で。しばらく行っていないな。


 


あ、『アレキサンダー』の話じゃないよね。『QUADRINITY 〜MEMBER'S BEST SELECTIONS〜』は本当のラルク好きにはきっと高い評価を得られるでしょう。取りあえずベスト盤を・・・と考えている人には不向きなアルバムです。ラルク好きにはベビーローテーション入り間違いなしですね。



hyde best

  1. I'm so happy

  2. HONEY

  3. flower

  4. さようなら

  5. Anemone

  6. いばらの涙

  7. In the Air

tetsuya best

  1. READY STEADY GO

  2. Blame

  3. Time goes on

  4. DIVE TO BLUE

  5. 砂時計

  6. Link -KISS Mix-

  7. あなた

ken best

  1. 花葬

  2. ガラス玉

  3. MY HEART DRAWS A DREAM

  4. Coming Closer

  5. 真実と幻想と

  6. the silver shining

  7. 虹(Album Version)

yukihiro best

  1. a swell in the sun

  2. cradle

  3. drink it down

  4. get out from the shell -asian version-

  5. new world

  6. revelation

  7. trick