直接話したいと思った 『「空気読み」企画術』 跡部徹

「空気読み」企画術


@atobeckの著作なので早速読んでみました。


企画を立てるのに必要なスキルとして、


  1. 「空気読み」に必要な「アイデア、気づきのストック方法

  2. 消費者の深層心理をつかむための「空気読みの技術」

  3. 企画の関係者の相互メリットがわかるフレームを使って、企画の課題を把 握し、解決策を導き出す「企画の作り方」

  4. 「人を巻き込むプレゼンのコツ」


の4つの切り口で構成されている。普段からTwitterなどで発言をチェックしているから違和感は全然無かったけど、まとめて『見る』と自分の中でも整理ができて面白かった。ネタバレにならない程度に気になったポイントを抜き出しながらコメントしてみよう。


"「空気読み」企画術" (跡部 徹)


 



「いい企画」と「面白い企画」は別物


自分はいい企画を作れるんだと、自信だけはあったのですが、振り返れ ば、それは「面白い企画」であって、誰のための、何を解決するのかが見 えるような企画ではありませんでした。


よくある話だけど、相手となるターゲットがあやふやだとその企画を実施した後の効果を期待できないだけじゃなく、単に数だけでチェックする、ある意味では薄い評価しかできない。


 



すでに起きている現象、存在する事実をもとに、その根底にある共通項を類推することによって答えを導き出さなければなりません。「発見」を増やすためには、「コツ」があり、それを「習慣」的に行うことが大切です。


『習慣化』がポイント。誰でも本などを読んだ時には『熱く』なっているんだけど、それが続かないからまた新しい本に手を出す(これで売上を狙っている作家もいそうですが)。『習慣化』するのか難しいから、どう習慣付けるかの工夫が大事。たとえば、『こうしよう』と思ったら2週間程度はその手の本を読まないとか、『遮断』が必要な部分もある。


 



(広告であえてネガティブな言葉を入れることで)事務所などの目的で借りようとしているターゲット外のお客さんを排除で きることで、時間やコミュニケーションのムダを省けます。


これは同感でした。万能薬のような広告は結局のところ誰にも響かない結果を招くことになるので、ターゲットを明確にできるとこういう風にできるよね。


 



「空気読み」をサポートする3つの思考法


  1. 自分が興味をひかれたものについて分析してみる

  2. 何かを決めるときに感じたことを「キーワード」にする

  3. 他人の消費行動について分析してみる


僕はこの辺をEvernoteに情報を集約して、『ノート』の種類と『タグ』の組み合わせでチェックしている。あと興味・感心は変化するので、時々、棚卸しが必要かな。だから瞬間的にはタグとかで対応可能なんだけど、時系列の要素を取り入れるともっとスッキリする。だって、家を探している人にとって住宅の広告は重要な情報だけど、家を契約しちゃったらいらない情報になるしね。


 


他にもいろいろ気になったポイントはあるんだけど、この辺にしておこう。


課題は2つ。ひとつは『空気読み』という言葉にこだわり過ぎた。まあ、会社名がそうだから仕方が無いんだけど、タイトルでスルーしちゃう人もいるのでちょっともったいない気がする。もうひとつは『ペルソナ』のところ。ターゲットを明確にする部分は賛成なんだけど、『ペルソナ』にしている部分とその後のくだりが『世代』とかマス向けのアプローチになっていて『プラン』と『ドゥ』が乖離している。興味・感心で切ったら世代は関係ないし、『世代』で切れる部分も少ないと思う。


この辺は直接話した方が面白いかな、と思っている。