『pomera』のある生活

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今更ながら『pomera』のレビューを書くことにしよう。便利な部分はあちこちのレビューに書かれているとおり、2秒で起動する機動性(シャレじゃなく)。『あとで』と思わずに作業に取りかかれる。『あとで』にしてしまうと余程のことじゃないと決して世の中に残る形にならない。なんでも残すことがいいのか、という面もあるが、取りあえずテキストに残したものをPostするかどうかは最後に判断すればいいわけで、ほとんどのケースでは一度思ったことも『形跡』がないから思わなかったと同じ結果になってしまう。

そしてポメラで書いていると文章を書くことが楽しくなる。他愛もないことをすぐに、そして容易にテキストにできるところは想像していたよりも大きい。これは副産物。意外と何かをするときに、思ったときにすぐ出来るかどうか頭で考えるよりも重要なポイントかも知れない。実際にMacBookやPCを使っていても、多くの時間は文章を考え、テキストを入力している時間が思いのほか長い。


"KINGJIM デジタルメモ「ポメラ」 DM20 クロ リザードブラック" (キングジム)

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気づいた点として、文章を見直すには大きな画面が必要なこと。今、入力しているテキストはこのポメラの画面でも十分だけど、最後に全体を俯瞰するにはちょっと辛い。ブログの原稿などで最初の荒いレベルのものを書くにはいいけど、そのままアップするには支離滅裂になることがある。僕の場合にはポメラでタイプしたものをそのままPostすることはなく、最終的にはMacBookの画面で全体を見て、修正した上でPostするので、ポメラの作業は『習作』作業とも言える。

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それから電池はほんとによく持つ。毎日ちょこちょこ使っても1ヶ月は十分に持つ気がする。MacBookでもスタンバイ状態であればすぐに起動するけど、バッテリーの保ちを考えるとなかなかそういうわけにもいかず、かといってiPhoneで長文を書こうとすると若干まとまった時間が必要になるし・・・。


それからMacやPCのATOKと若干挙動が違うのがちょっと不満なところ。ここが完全一致ならば問題ないんだけど。もう10年以上、ATOKを使い続けているのでちょっとの違いも予想以上に気になる点。カスタマイズというか、コンフィグレーションで修正できるようになると本当にいいな。

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これからは万能な(何でもできる)ではなく、『これしかできない』という部分に価値が生まれる時代なのではないだろうか。今までのような『足し算』ではなく、あえて『引き算』をしてそこを磨く。『匠(たくみ)』といってもいいかも知れない。『pomera』の良さは『機能』ではなくて、『書きたい』と思わせるスイッチがあること。iPhoneとも仲良しだし、プチ幸せ感を味わえます。