『月額固定料金』ってどうなの?


これはあくまで仮説なんだけど、iPhoneの普及で『月額課金』のビジネスモデルの一部が修正を迫られるのではないか、ということ。どういうことかと言うと、これまでケータイのコンテンツ市場はiモード登場から始まった『月額xxx円』による少額を広くから集める形で市場が大きくなってきた。着メロに始まり、各種コンテンツを利用するにはこの『月額費用』を登録して払う必要があった。消費者の気持ちとしては、『200円ならいいか』とか『300円なら大したことない』という気持ちから、それほど利用していなくても寝かせているユーザが多いのでコンテンツを提供する側としては美味しいビジネスだったはず。


一方、キャリアの顧客争奪戦のお蔭で月々の固定費は随分とコンパクトになった。その代わり2年縛りというおまけも増えたけど。で、ケータイの明細をよく見るとコンテンツの月額利用料が目立つ状態になっているはず。ちなみに僕の場合には過去を含めてこのコンテンツ系にお金を使っていないのでそうはなっていません。


最初に『iPhoneの・・・』と書いたのは意味があって、僕の周りでiPhoneを使っている人は多いけど、着メロや着うたに凝っている人はいない。それよりも、音を出すようにしている人の方が少ないくらい。この『着信音』は電車の中でも感じることだけど、かつてに比べて『音を出さない』人が増えてきている気がする。利用環境の問題もあると思うけど、『話さない』傾向が強くなってきているのかも知れない。


それから高速道路の渋滞情報などはケータイで見るには有料だけど、iPhoneで見るとPCと同じなので無料で見ることができる。つまり、これまでの無料のコンテンツもケータイ版では課金可能、という安易な発想は通用しなくなるわけである。今後、android端末やWindows Mobile端末などスマートフォンが普及してくれば、PCとの境が無くなってくるので、よりこの傾向は強くなってくると思う。


それにiPhoneというか、App storeの都度課金が普通になれば(というか、こっちの方が普通だと思うけど)コンテンツを月額固定料金でチャージするのは意識の抵抗が大きくなってくるだろう。結構、苦しくなるコンテンツプロバイダも多いんじゃないかな。