コメントしたくないぐらいに感動 『#9(ナンバーナイン)』 原田マハ


"#9(ナンバーナイン) (宝島社文庫)" (原田 マハ)



「受信側、つまり鑑賞者として美術を極めるのに必要なのは、感性(センス)、知識(ノウレッジ)、照合(リファレンス)、そして表現です。ちなみに、発信者、つまりアーティストに必要なのは、感性(センス)、技術(テクニック)、独自性(オリジナリティ)、そして情熱(パッション)ですね。これはほかの世界にも置き換えられますよ。例えばワインとか、文学とか」

ルビをカッコ書きで表現

このセリフに思わずピト(付箋を貼る)しました。この小説はあまりにも感激し過ぎて文章が書けない。なんでもっと早くに読んでいなかったのだろう、と悔やまれるぐらいの出来だと思う。そして作者 原田マハ氏でなければ絶対に書けない内容になっている。僕のブログを読んでくれている友人たちへの伝言として、僕が推薦した小説を気に入ってくれている人は是非読んでみて欲しい。だから、内容の一部も書きたくない。

 

そして、読後に思ったこと。『映像でみたい』、それもTVドラマじゃなく、映画で。勝手にキャスティングを考えるだけでも楽しそうだ。その映像のエンドロールが流れる時の音楽はこれかな。