たくさん言いたいことがある 『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』
今日は智晴と本日から公開の『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』を見に行ってきた。前作『大決戦!ウルトラ8兄弟』が傑作だったので、大きな期待を込めて劇場に足を運んだ。初日ということもあって、劇場は結構な混雑ぶりでした。
さて中身ですが、今までのウルトラマンシリーズは基本的に現代をテーマに展開されてきたが、この映画の設定は未来になっている。地球上の科学の進歩は宇宙へと自由に行き来できるレベルになり、他の星へ地球人が足を踏み出したために怪獣たちと戦うことになった、というのが背景である。ちょっとひねくれた考え方をすると地球人が侵略者なのではないのだろうか・・・と大人の発想をしてしまった。
今回の敵は、光の国M78星雲が生んだ最強で最悪のウルトラマン、『ベリアル』。かつてのウルトラ戦士がベリアルに立ち向かうが全く歯が立たず、光の国の太陽『プラズマスパーク』を奪われてしまう。最後はセブンの息子『ゼロ』がベリアルを倒す、というのが流れなんだけれども、僕は今回の作品は非常に不満である。
理由は、あまりにも話の構成が『スター・ウォーズ』をパクっているからである。ベリアルが今のベリアルになったのは、レイブラッド星人がベリアルの中に遺伝子を与え、邪悪なベリアルになるところはアナキン・スカイウォーカーがダース・ベイダーに変貌することシーンを思わせる。ベリアル率いる怪獣軍団との戦闘シーンはジェダイとロボット兵士かクローン兵士との戦闘シーンのようだ。
ストーリー全体を考えても子供は楽しめないし、大人が楽しむには幼稚な部分が多い。つまりどっち付かずになっている。大人向けならば興業的には課題が残るものの仮面ライダーのような作りにすべきだし、子供向けであれば分かりやすい設定が必要だろう。ラストテロップと一緒に流れる音楽が『MISIA』というのも・・・・。
うちの『ウルトラマン ゼロ』はもうボロボロになっています。