仕事用情報収集としてTwitter本を読んでみた


"Twitter革命 (ソフトバンク新書 118)" (神田 敏晶)


仕事のレポートをまとめるための参考資料としてTwitter本をチェックしてみた。この秋にはかなりの数のTwitter本が出版されており、一部の人たちのものから普通の人たちに広がりつつある。実際にTVのニュースなどで取り上げられるとフォローの連絡が届き、サービスが一般化するにはマスの力は大きいことを痛感する。

 

Twitterの広がりを牽引した一つにiPhoneの普及は重要な位置を占めると思っている。確かにブラウザからもケータイからもpostすることは可能だが、隙間時間にタイムラインを追えるツールとしてのiPhoneは便利だし、サービスとの親和性も高い。特にTwitterの真骨頂が『リアルタイム』ということを考えると『どこでもネットに繋がる』iPhoneは同じベクトル上にあると言ってもいいだろう。実際にTwitteriPhoneアプリはかなりの数がリリースされていて、僕のiPhoneの中にもいくつかのアプリがインストールされている。

 

いくつかのiPhoneアプリをインストールしているものの、実際に普段利用しているのは『Tweetie』で正式には『Tweetie2』。以前から前バージョンの『Tweetie』を使っていて、バージョンアップと言いながらも全く新しいアプリとして『Tweetie2』がリリースされ、その後はこのアプリをメインで利用している。

 

さて、Twitter本の話に戻ると書店でそれぞれのTwitter本をざっと見た感じだとこの本が一番俯瞰的に捉えていたのでチョイスした。他のものは初心者向けにTwitterの紹介や使い方といった指南書的な立ち位置だったので、僕の目的とは違うということでこの本に落ち着いた。内容的にはこれまでのWebサービスとの比較を中心に、今後の可能性まで言及している点が良いところだと思う。特にTwitterが革命的な7つの特徴して上げている点は押さえておきたいところ。


  1. RTの伝播力

  2. 短縮URL

  3. ボット

  4. API開放によるカスタマイズ

  5. 140字の字数制限

  6. メールを超えるコミュニケーション

  7. ユーザが決めるルール

技術的な側面から見ると『オープン性』が高いといえ、マーケティング的な見方をするとユーザ主導のサービスであり、サービスが広がる要素を兼ね備えている。そして『リアルタイム』のプラットフォームということが大きい。今後は企業が積極的に利用するシチュエーションが増えてくるだろうが、『目的』と『範囲』が明確でないと短時間で破綻するだろう。直接的なコミュニケーションのツールとして捉えると、運用していくためにはかなりの人的リソースを確保する必要があり、維持していく必要がある。一方向の情報提供に特化すれば、宣伝のメディアの一つとしての存在で、効果を計ることは難しい。つまり、他社が始めたから・・・という横並び的な発想で始めるのではなく、はっきりとどう使っていくのかという設計がない参入は避けた方がいい。なぜなら一番流動的な消費者がユーザで、直接的な接触が可能なメディアなのだから。