ゴールのないプロジェクトは決して成功しない


最近、仕事をしながら非常に感じるのは『ゴールのないプロジェクトは決して成功しない』ということ。『当たり前じゃないか・・・』と言われそうだが、実際には多いように感じる。もう少しベタな言い方をすれば、メンバー全員で『ゴールの共有』がなされているかどうか、ということである。プロジェクト管理を説いたビジネス書は本当に多々あり、僕の本棚にも何冊か並んでいる。しかし、これらの本を読んでもプロジェクトはうまくいかない。書かれているほとんどは『手法』や『手段』であり、それを鵜呑みにしてそれらの『手法』や『手段』を用いるとそれそのものが『目的』になってしまい、本当に押さえるべきポイントを見失う

 

どの本にも情報共有の仕方にかなりのページ数を割いている。タスク管理表であったり、ガントチャートであったり・・・。正直、そのプロジェクトだけを担当している場合であればそれでもいいだろう。しかし、現実には大きな乖離がある。僕の中でも複数の進行中のプロジェクトがあり、プロジェクトにすべき案件のフォローもあり、プロスペクト探しもしながら、契約書の取りまとめもしなければならない。人的リソースが足りなければ、その確保のために面接をしなければならず、時間は極限まで足りない状態になる。このようなケースでプロジェクトを遂行するためにはメンバー全員がプロフェッショナルな意識の中でそれぞれのタスクを完了させる必要がある。そのためには共通の『ゴール』を全員で持つ必要がある。メンバー間もクライアントとの間でも同じである。ベクトルの方向が違っては全く意味がない。

 

そのためにもお互いをリスペクトして、信頼の上で成り立たせるしかない。これを当たり前にできるチームに昇華できれば、たくさんの成功プロジェクトを量産できるかも知れない。