もしiPhoneがdocomoから提供されていたら・・・


早いもので僕のiPhoneも1年以上使っている。買った当時は会社で2番目だったけど、今や半分近くの社員がiPhoneユーザになっている。ふと考えたのは、『もしiPhoneソフトバンクじゃなかったら・・・』ということ。当初はdocomoと交渉していたAppleは最後の最後でソフトバンクと手を組んだ訳だけど、もしdocomoiPhoneだったら日本でここまで広まらなかったのではないだろうか、という仮説を持っている。

 

確かにガジェット好きやケータイ好き、比較的流行もののアーリーアダプタ層には受けただろうが、それ以上に広がったかどうか甚だ疑問である。詳しくiPhoneの月ごとの伸びを調べないとはっきりしたことは言えないが、ソフトバンクが提供した『iPhone for everybody』は強力なプロモーションだったと思うし、docomoがここまで大胆なプロモーションをしたか、というときっと難しかっただろう、と想像している。これまで時代時代でdocomoの市場を支えてきたNECパナソニック富士通といった国内通信系製造メーカとの関係を考えると彼らを敵に回すような施策は打てなかったのでは無いだろうか。

ユーザから見るとdocomoのキャリア網の方が安定性が高いし、3G回線の満足度は高かったと思う。実際に通勤時に山手線に乗っていても恵比寿-目黒間で切れたり五反田では町中で圏外になる場所もある。1Fの店で圏外になることは『当たり前』のところも多い。それらの不便さを差し引いてもiPhoneの魅力の方が上回っているのは事実である。

 

iPhoneのおかげでTwitterは広がったと思うし、毎日のように使っているbrightkiteはiPhoneでなければ魅力的に映らない。実際、これまでのケータイではiPhoneのようには写真を撮らなかったし、ケータイからflickrのようなサイトに写真をアップすることも無かった。僕自身の生活に照らし合わせてみると、ブログのチェック、ニュースの確認はもちろん、DVDの映画を見る方法、データの保管場所など考え方やスタイルが大幅に変化している。実際にiPhoneのおかげで廃れたサービスも多いのではないかな。確実の読書量は減っているし、メールもGmail以外は使わなくなった。そう考えると、出版社には打撃かも知れないし、ISPのグリップ力も弱まらせてしまっているかも知れない。

それもこれも、Appleがソフトバックをチョイスしたことに始まっている。AppleソフトバンクもHappyなことは間違いない。やっぱり、ビジネスは『誰と組むか』というのは重要なポイントだ、という事例だね。