ネット通販の実態としてはよくまとまっている 「週刊ダイヤモンド 2009 11/28号」 前編


昨日の『中吊り』の効果の一つとして、久しぶりに『週刊ダイヤモンド』を購入した。『週刊ダイヤモンド』というよりも、雑誌そのものをあまり購入しなくなったので久しぶりの雑誌購入だった。何といってもタイトルの『百貨店、コンビニを抜いた 通販&ネット販売の魔力』に興味を引かれたからだ。

 


"週刊 ダイヤモンド 2009年 11/28号 [雑誌]" (ダイヤモンド社)


ECでのアパレルの伸びが凄い、というのが1つ目のテーマ。サブタイトルに『「試着ができなければ服なんて買えない」などと言っていてはもう古い。』と書かれていて、僕は古いタイプに分類されるんだ、と実感。

 

僕は服に関していうと、あまりブランド意識が高い方ではなく、デザイン、着心地、素材感、価格のバランスでチョイスする。一方、部屋着というか、近所のコンビニに行くためということであれば、ユニクロで価格が下がってからのものを購入する感じ。つまり、自分の意志で購入するものは五感で感じる判断で購入するため、ネットで購入すること難しい。実際に同じように見えるスーツであっても実際に試着してみないと判断がつかない。同じブランドのスーツであってもデザインの型紙が違えば同じサイズであっても着心地は違うし、仕事の際に長時間着ているものなので、着心地がイマイチのものはいずれ着なくなってしまい、高い投資になってしまう。

ECサイトでの対応としては返品を受け付けることで、消費者の意識のハードルを下げているようであるが、輸送費はコストなので返品/交換が全体の中で占める率が高くなってくると利益を圧迫することになる、ユニクロや一部のブランドで実施しているリアルとネットの両方の展開(昔はクリック&モルタルって呼んでいましたね)であれば、サイズの確認などができて、上記のようなことを回避できるだろう。ただし、実際には組織上、リアルのショップとネットのライン(指示命令系統)が違うためなかなかそうはいかないことが多いようだが。

 

2つ目として書かれているのは家電や旅行が伸びている、という話題。『特に男性の利用率が上昇し・・・』との記載であるが、ECの定義の問題で、理由はともかくとして家電や旅行が伸びているのは事実だろう。家電に関して言えば、検討期間があるためネットや店舗で情報収集し、相場観を確かめた上で機種を絞り込み、比較サイトから一番条件を満たして価格の抑えられている店舗で購入するのが一般化してきているのではないだろうか。実際に僕もTVをネットで購入したばかりだし・・・。旅行は目的地が決まれば比較サイトやそれに類するサイトで検討した方が比較しやすいので利用率も上がっていると思われる。特に旅行を構成する交通機関と宿はどちらもブッキングビジネスなので価格変化が発生しやすいことと、変更をリアルタイムで簡単にできるネットの親和性は高いので今後も規模は大きくなるだろう。

続きは明日にまわすことにしよう。