『Google Wave』を触ってみた

Google Wave』のアカウントを招待してもらい、試行錯誤で触ってみた。印象としては、IMを利用したコミュニケーションツールになると思うけど、使い方次第では既存のツールではうまく処理できなかった部分をカバーできることが分かった。
Google Wave
まずメールというツールを考えてみよう。僕は会社はGoogle Apps、プライベートはGmailと完全にGoogleのサービスに依存した形メールを利用している。現在ではメーラは全く使わずに完全にブラウザ上からしかメールを利用していない。この場合に困るのは、メールのやり取りが1つのスレッドに統合されてしまうため、途中に複数の話題が発生した場合、スレッドを開いて確認する必要がある。
Google Wave』では1つのディスカションを『Wave』という単位で括られるが、Waveの中で単純なやり取りがスレッドになるだけではなく、どの返信に対する返信なのかを指定して返信することができる。これはmixbeatの塾生のヒデとテスト的にやり取りした時の模様。
Google Wave Insert Sled
Google Wave』に表示される『Contacts』は予めGmailの連絡先に登録されている必要があるようだ。登録されていないと、アカウントがある人を検索しても表示されることはない。
Waveにはファイルを添付してやり取りができるようなのだが、僕のMacbookで何度か画像ファイルを添付してみて実験したところ、うまくいかない。ロード中の状態のままになっている。
Google Wave file
試しにiPhone 3Gで『Waveboard』というアプリで『Google Wave』を使ってみたところ、とてもじゃないが3Gでは話にならないぐらい動きが鈍い。テキストベースでのやり取りを試したにも関わらず、非常にもっさりした感じだった。

まだまだ改善の余地がかなり残されたツールではあるものの、これが実用的なレベルで利用可能になると仕事の進め方に大きな変化が起きる可能性がある。従来のメール、タスク管理、文書管理、確認作業が同時並行的に処理ができるので、うまく使えば非常に効率的になることは間違いない。
かつて企業内でグループウェアが広がっていったように、『Google Wave』がビジネスアプリケーションのキラーアプリケーションになる可能性は十分にある。早く一般解放して欲しい機能である。