スーパーは今・・・・

今週は子供たちがインフルエンザに感染したため、奥さんの行動も制限され、代わりにスーパーに買い出しに行く機会が多かった。普段でも時々はスーパーに行くものの、そのほとんどは『お弁当を買う』ぐらいなので、今回のように売場全体をゆっくりと見て回ったのは本当に久しぶりだった。そこでいくつかのことに気付いた。
その一つは『プライベートブランド(PB)の拡大』である。家から自転車で10分ぐらいの範囲のスーパーを考えると、「イトーヨーカドー」、「オーケーストア」、「いなげや」、「京王ストア」、「マルエツ」、「西友」とかなりの選択肢がある(もう少し範囲を広げ、15分とすると更に増える)。僕自身は「いなげや」頻度が高く、理由はお弁当が美味しいから。今回は、いろいろ買う必要があったので「イトーヨーカドー」をチョイスした。実際にPBかどうかを意識せずに買い物をした結果、ほとんどがPBをチョイスしていた。
レシート
一般的には、PBの方がNB(ナショナルブランド)よりも価格を抑えられていることが多い。ただし、それはその商品にPBとNBの両方が存在することが不可欠である。実際にイトーヨーカドーでは本当に多岐に渡って、PB商品が用意されていた。ちょっと気になって、Webサイトを見てみると『セブンプレミアム』という名称でPB商品がラインナップされていた。
セブンプレミアム
セブンプレミアム_商品
これを見るとほとんどの商品カテゴリーでPBが存在している感がある。これは小売と流通(あるいはメーカ)とのパワーバランスに依るんだろうけど、このままイトーヨーカドーがというyりも7&iがより強者になっていくと、セブンプレミアムを中心に販売している店舗にNBもある、という現象に成りかねない。7&iという見方をするとイトーヨーカドーだけではなく、セブンイレブンという強力な販売網があるので、PBはかなり効率的に販売できるだろう。実際には各PB商品はNBを作っているメーカが作っているケースが多いだろうが、発言力というか、交渉力は明らかに小売側になる。

もう一つはお弁当の価格がかなり下がってきているのが顕著になってきている。随分前に西友が300円を切るお弁当を販売する、ということで話題になっていたが、そういう目玉商品だけではなく、全体的に価格を下げて販売されている。500円を超える価格のお弁当がかなり少なめである。もっとビックリしたのは、マルエツで販売していた100円を切るPBの食パン。価格が下がることは消費者にとっては短期的なメリットではあるが、『本当に大丈夫?』と感じるぐらいの価格は気味が悪い。食の安全性だけではなく、そのビジネスに関わる人、会社が継続できないようなものはあまり意味がないはずである。