大道芸を観るということ 〜井の頭公園にて〜

今日は天気も良かったので、家族みんなで自転車にて井の頭公園に。
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子供たちの目的は『サイクルボート』に乗ること、僕の目的は『大道芸』を観ること。うちから井の頭公園への道は距離は大したことはないものの、上り坂ばかりなので奥さんと娘はちょっと大変(息子は奥さんの自転車に乗っているので楽ちん)。

まずはボート乗り場に。僕と娘のボートと奥さんと息子のボートの二手に分かれて乗船。カップルで乗ると別れる、という都市伝説付きの井の頭公園のボートだけど、意外とデート中のカップルが多い。
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ただ乗るだけじゃつまらないので、桜の枝が張りだしてアーチのようになっているところを「くぐる」などして娘とはしゃいでいた(ちなみにスワンボートで同じことをやると引っ掛かります。理由は分かりますよね)。お約束部分は終わったので、早速、大道芸に移動。
今日は以前も観たことがある方のパフォーマンスで、マジックとジャグリングが中心。最初のフォークを使ったマジックは本当に見事だった。フォークが見る見るうちに曲がってしまう・・・。
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真面目な視点で大道芸をするパフォーマの人たちを考えると、いろいろ考えさせられることが多い。井の頭公園でパフォーマンスをしている人たちは『プロ』のパフォーマで、これで生活している(とのこと)。でもスポーツ選手のように収入を担保されるわけではない。さらに、基本的に常にアウェイの環境でパフォーマンスをしなければならない。ホームグランドはあるにしても、客は毎回違うわけなので毎回その場の空気を読んで芸をしなければならないわけである。芸ができれば良いわけではない。ライブを盛り上げる構成、人を引きつけるトーク、一番難しいお金を回収する流れと回収方法のすべてをこなさない限り、パフォーマとして生きていくことはできない。見せるためには相当な練習をしなければならないが、その練習には対価が払われない。プロとはそういうものかも知れないが、孤独で、過酷な時間だろうと想像する。華やかに見せるためにはその何倍ものストイックな時間を費やし、本番に臨む。僕らができることは、感動したらその対価を支払うこと。少なくとも、僕の中では無くなって欲しくない一つなので。