『持久力』を身に付ける

何も長距離走の話ではなく、仕事に必要なスキルの話。正確には『持続力』x『継続力』の両方を合わせた意味が近い。『持続力』というのは同じ作業を続けて実行できる能力で、『継続力』の方は同じアクションを繰り返し可能かどうかの違いがある。「本を読む」ということを例にすると、前者では10-15分で止めてしまうのではなく、2時間3時間読書が続けられるかどうかを指し、後者では「本を読むこと」そのものを習慣化して月に10冊読める、というようなものが近い。普通に考えれば、『持続力』が身についていなければ『継続力』には結びつかないだろう。実際に10分しか持続して本を読むことができなければ、本を読むことを習慣化することは現実的ではない。つまり、いろいろなビジネス書や自己啓発本に書かれているような「xxを習慣化」することはイメージするよりもハードルが高いと言える。しかし、何かしらのインセンティブなり、モチベーションがあれば、『持続力』をつけ、『継続力』→習慣化して、『持久力』になるはずである。
もう一つスルーしがちな落とし穴がある。何かを続けるにあたっての「目標設定」である。これも自己啓発本には必ず出てくるキーワードで、なかなかうまくいかない人は「分かった気になっている」だけである。もちろん目標なので通常は数値化して表現するが、この数値化する値が重要なポイントになる。
僕のブログをベースに考えると、次のようになる。以前のブログにも書いたことがあるけど、このブログを始めたきっかけは「僕の友人に最近の過ごし方や考えていることをいつでも見せられる場を提供する」というもの。だから、特に「毎日書く」とか「xxについて書く」とか明確な定義はしなかった。ただし、意識した点はある。

  1. できる限り、誰に読んで欲しいかをイメージしながら書く
  2. 字数をほぼ一定にする(800-1200字)
  3. 合っている、間違っているは意識せずに、自分自身の考えを出す

この3つは意識しながら始めた。2番目の字数に関しては、他の方のブログを画面で見たときに抵抗なく感じるボリュームと実際に長めのメールを書いたときの文字数を考慮して算出した。実際に久しぶりに会う友人からフィードバックをもらうことが僕にとってのインセンティブになり、モチベーション維持に役立っている。お蔭で、このブログも500日以上のエントリーになった。何が言いたいかというと、目標設定は数値化を急ぐあまりに現実感がない数値を基準にしていないか、ということ。会社のMBOの設定で頑張ってしまったあげく、評価時に全然達成できていない、ということがよくあるのもこの辺に起因している。このテーマは継続して書いていくことにしよう。