本当に学ぶべきもの

実家に帰った時にちょうど妹の娘、つまり姪っ子が来て、久しぶりに中学2年の夏休みの宿題とやらを見た。英語の課題を見たんだけど、限られた時制や単語を使っての英作文なので却って難しく感じた。会話やメールでのやり取りだったら使わないよな・・・と思いながら、出題の意図を汲んで回答しないといけない。こういう問題のための問題って意味があるのだろうか、と思った。数学について聞いてみたら、数学以前に小学校の算数のある部分で躓いているような感じだった。割合とか、分数の乗除算は出来るけれども、相当考えないと答えが出てこなかった。
こんなことからまた僕の幼少の頃の話になった。以前のブログで、幼少の頃には週末によくお袋の実家に行っていたことを書いたけど、毎週末行っていたわけではなく、当然、自宅で過ごすこともあった。土曜日の夜に親戚のおじさんが来て、親父を含めて徹夜で花札を使った「おいちょかぶ」をしていた。もちろん小学校に上がる前。これのお陰で、瞬時に計算をして、更に手が悪くてもポーカーフェースでいることを学んだ。恐らく、2枚目の札が配られて1秒以内に計算して、次の札がいる/いらないを判断していたと思う。もう一つは小学校3年から始めた珠算はいい影響を与えたと思っている。最近では学校の授業でもほとんど実施されていないらしいが、珠算そのものよりも「5」という概念と「10」という概念を覚えて、意識せずに計算できることは日常生活の中でも重要な能力だと思う。例えば、8+5をそろばんで計算する場合、まず5の珠と1の珠を3つ置き、8にする。そこに5は置けないので、5を弾いて、10の位に1を置く。つまり瞬間的に5+5を計算している訳である。この概念があると、自然と小銭を減らす出し方をスーパーやコンビニで使うだろう。
おいちょかぶや珠算を通して何を得るべきか、というと、「かぶ」や繰り上がりといった目的とする数に対して何の数が必要かを想定でき、次に来た数をどう簡単に計算できるか、という概念でと思う。つまり、8という数字を3+5という分解を簡単にできるか、手元の札があやめ(5)の時に何がくればベスト、ベターかを想定しておいて、違う札が来た時に分解して1の位だけを残せるか。これができると、検算が簡単にできる。ちょっと意味が違うが数字を分解する概念があれば、因数分解も抵抗ないかも知れない。
この辺はちょっと小学校2年生の娘とディスカッションしてみよう。