サンプリング・プロモーション 「Red Bull」いただきました

昨日、仕事の合間で西新宿にてRed Bullのキャンペーンカーに遭遇し、せっかくなので1本いただきました。正直、商品名は知っていたものの商品そのものは試したことがなく、キャンペーンの対象者としては一番いいサンプルだったかも知れない。各地でサンプルを配布しながら普及活動を行う手法は古典的なアプローチではあるが、Red Bullのような多少説明が必要な商品には向いていると思う。
新宿アイランドパティオ広場
Webサイト(決してユーザビリティが高いとは言えない)をチェックしたら、このキャンペーンカーによるプロモーションのスタッフは広告代理店に委託して実施しているのではなさそう。実はRed Bullのサンプルをもらっただけではなく、配っていたお姉さんはちゃんと商品説明もしてくれました。それもマニュアルに書かれているようなレベルではなく、

  • マーケットの中でのRed Bullの位置付け
  • Red Bullの良いところ、弱いところ
  • どういう人、どういうシチュエーションの時に飲んで欲しいか

を非常に分かりやすく、かつユーザ目線で話してくれた。正直、本当に感心したくらい。この辺は会社側がこのサンプリング・キャンペーンの位置付けを重要視している証拠でもある。余談だけど、キャンペーンに使っているミニのナンバーも「・283」で、「翼」らしい。
日本では清涼飲料水として展開しているこのマーケットでは、「オロナミンC」と「リポビタンD」が王者だろう。オロナミンCは歴史的なブランド力と早くから薬とは違う効果効能を謳わないマーケティングを続けてきた賜であり、リポビタンDはTVを中心としたマス広告を大量かつ長期に渡って投下してきたことによる消費者への刷り込みが大きい。「タウリン1000mg」は何に効くのか分からないのに、「効きそう」と思わせるだけの量を投下している。またコンビニで展開できるようになったのは大きな後押しになっているだろう。ちなみにコーラの戦略は他社が手掛けて成功したものを販売力の力でねじ伏せる戦略を採っているが、オロナミンCだけは成功しなかったようだ。ポカリスウェットに対するアクエリアスのように、オロナミンCリアルゴールドをぶつけてみたもののひっくり返すまでいっていない。
こういったマーケットに参入したRed Bullはサンプリング・キャンペーンと独自のスポーツへのスポンサードによるブランド力構築を手掛けている。実際に試飲してみると、味、値段、量のバランスは非常にいい(別にサンプルをもらったからではなく)。入手のしやすさやターゲットにしている人とのコミュニケーションがうまくできれば勝機はある気がする。今後の動きはチェックしていきたい。