思考回路を入れ替える 「考える技術」 大前研一

自分のブログを振り返ってみると、最近は本に関するエントリーが少ないこと少ないこと。決して読んでいない訳ではないのだけれど、iPhoneのお陰で昨年よりもかなりペースがダウンしている。そんなこともあって久しぶりに本のエントリー。

考える技術

考える技術

そう言えば大前研一氏の本ってちゃんと読んだことがないな、と思いながらこの本を手にした。小説は真面目に読むものの、ビジネス書は必要な部分を飛ばしながら読むので何かにメモしてしておかないと何となく通り過ぎてしまうことが多い。大前氏の本もどちらか言えば飛ばしながら読んでいたので、この本は比較的小説を読むように読んでみた。結果は、最初の3分の1程度を読めば良いでしょう、という結論。残りは大前氏の自慢話で真面目に読んでいるとウンザリしてくる。やっぱり今までのように飛ばしながら・・・がちょうど良いのかも知れない。
とは言え、いくつかはメモ的に。

仮説と結論を混同するな

これは僕自身も陥る現象なので、自戒を込めて。つまり、某かに裏付けされたものでない現象だけで結論をだすようなマネはするな、ということ。この時点ではあくまでも仮説であって、結論ではない。その仮説が正しいかどうかを分析して結論を導き出す。重要なことは仮説ではなく、結論を導き出すことである。

喧噪と原因の違いを認識せよ

現象はいろいろあるが、その原因はほぼ一つから発生してることが多い、とのこと。そして現象を改善しようとしても、原因を改善しない限り、解決にはならない。

絶対に必要な検証プロセス

これも手を抜きがちですね。

解決策にならない結論は、結論ではない

前半3分1は本当に指南書としてはよくまとまっているので、大前研一入門書としては良いんじゃないでしょうか。