No End Summer

初めて会った時のことを覚えてる? 確か秋も少し深まり始めた頃で、夜はちょっと肌寒いぐらいの気温になってた。何を話したかは覚えていない。ただ服装は今でもはっきりと覚えている。不思議なもので、そのブランドも記憶にあるよ。今もそのブランドは存在するのかな。その年流行ったマーメイドラインのワンピース、歩く時の裾の揺れが特徴だった。帰る時にバッグがないことに気付いて探し回ったことが懐かしい。今ならそれほど慌てずに対処していたかも知れないけど、その時は必死だった気がする。初めて会った日にとんだハプニングだった。当時、よく車の中で聴いていた。当時は通常のアルバムの他に12inchシングルのディスコやクラブバージョンがあって、彼の曲も12inchのシングルが出ていたのでMixしたものをテープにしていた。当時の角松敏生の曲は「打ち込み」、「スクラッチ」に加えてホーンで厚みを出す、超豪華仕様で、JPopの中ではちょっと流行ものに近かった。でも、今聴いても懐かしさじゃなく、いいんじゃないかな。それと彼の「声」がいいんだと思う。
車は外房目指して走っていて、夜だと通称「波乗り道路」を走れないからせっかくの海沿いも台無しだった記憶がある。それからちょっと学習して、明け方走って、勝浦で朝食をいただくプランを行きついた。テラスで波を見ながらのコーヒーは本当に贅沢。アルバムの最後もこの曲だったけど、本当に最後に聴くと夏だけじゃなく、「No End.....」という気持ちになるから不思議だ。それにオリジナルよりもライブの方が何十倍もいいよ。