「ブルータスお前もか?」

So-net FTTH Plan
ケータイの料金プランが複雑怪奇なのは周知の事実。それに加えて、ISPのプランもその形相になってきた。ちょうど今日、So-netからメールが届き、ひかりOne既存ユーザ向けのギガベースのサービス提供が始まったようだ。新規契約者向けには以前からギガベースのサービス提供が始まっていたが、既存ユーザ向けには漸く準備が整ったみたい。
かつてはISP毎に独自のインフラ設備だったためサービス差が明確だったが、キャリアのインフラをOEMで利用する(相乗り)方法が主流になってからサービス内容がカオスになってきた。インフラ投資が膨大になる中で、サービス料金を下げる流れに沿うためにはそうせざるを得ないことは十分理解できるが、納得できる説明をするには非常に難しいだろう。少なくとも一般の人よりはITリテラシーが高い僕でも今回の案内は理解するのに非常に苦労した。そのポイントを書くと、

  • 既存契約は「So-net 光 (ひかりone)ホーム」から「So-net 光 (ひかりone)ホーム 標準プラン」と名称変更し、サービス内容ならびに料金の変更はない

書いていないけど)ただし、主力サービスからサブサービスになる。

  • So-net 光 (ひかりone)ホーム ギガ得プラン」へ料金プランの変更が可能になり、料金もリーズナブルになる

ただし、2年間の縛りがある。更にプランを変更しても、回線速度は変わらない。「え?」と脳がスタックした。メールのリンク先のサイトを何度も読む必要があり、じっくり読むとこういうことらしい。回線速度を変更するためには、プランを変更した上で、ホームゲートウェイを変更する必要があり、ホームゲートウェイを変更するとホームゲートウェイの変更料金が発生する。プラス回線工事費も発生し(これが2年間の分割払いが主流)、その分料金をディスカウントする、という仕組み。ちなみにメール→サイトへの誘導をしているにも関わらず、手続きはコールセンターに連絡しなければならない。
詰まるところ、

  1. サービス変更させたいの?、させたくないの?
  2. メリットはなんなの?
  3. なぜサービス提供者側のスイッチイングコストを上げる手法を使うんだろう

と疑問が残る。内容が複雑なので、コールセンターによる説明が必要(説明責任)ということであれば、サービス内容をシンプルにすればいいし、サイトをうまく作って誤解しないようにセルフで手続きができるようにも工夫できるはず。
ひかりOne以外にもFTTHサービスはあり、それ以上にブロードバンドサービス〜ナローバンドサービスまでラインナップがあることを考えると消費者を迷わせるだけで、お互いにメリットが少ない気がする。これはSo-netだけではなく、どのISPも同じ。やっぱり自分がチョイスする立場の目線で見れば、もう少し整理できるんじゃないかな。