もう再来年に向けての就職活動で動いているんですね

今日の午前中はとある大手企業とのミーティングのため直行し、アポイントの10分前に相手先の企業のロビーに着いた。そこは普段とは違う人だかりの山だった。理由は再来年入社に向けての会社説明会に集まった学生たちだった。それが次から次へと切れ目無く続くのである。再来年ということは学部生であれば3年になったばかりである。本来ならばベーシックな部分を終了して、ようやく専門的な分野の勉強が出来るフェーズに入ったところのはずなのに、就職活動にエネルギーを注がなければいけない、というのは何とも皮肉なものである。まあ、僕の場合には勉強もしなかったし、就職活動もいいかげんだったけど・・・。
ミーティングの後半では相手先の担当者の方と話題として来年入社に向けての面接をした時の感想を聞いた。今はネットを利用しての情報収集がら楽に出来るため、本当に「慣れている」というか、質問に対する答え方がスマート過ぎるとこぼしていた。本当は回答のテクニックを磨くのではなく、自分自身を表現することを学ぶ時期だと思うんだけど。
僕の大学後半は百貨店で洋服を販売する仕事を土日、祭日にすることを続けていた。これはあまりにも学校に行かない時期があったため、同期よりも1年多く2年生をしたため、出来る限り平日に行うバイトではなく、休日に出来るバイトを、ということで選択した。この時の経験は今でも非常に役立っている。特に考え方、という面では影響が大きい。僕から見れば百貨店の店頭に立つ店員には百貨店の社員、アルバイト、メーカーさんの社員、アルバイトなど立場が様々な人たちがいるが、お客さんから見ればその百貨店の人、という一括りで見られる。つまり相手は実力の如何を問わず、プロとして見られるわけである。当たり前のことであるが、洋服に対する標準的な知識、接客方法はもちろん、それぞれの立場に立った形で接客する必要がある(メーカーからの派遣であれば、そのメーカーのものを中心に売るなど)。またそれ以上に同じ売り場に立つ人たちが、ある意味では仲間であり、競争相手でもある、という複雑な環境を理解してメインの仕事を遂行していかなければならない。実はその辺がストレスになり、続かない人も結構いるものである。この続きはまた別の機会に書くことにしよう。
朝の10分間にまるで制服のようなスーツに身を包んだ若い男女をたくさん見たら、約20年前の自分を思い出してしまった。