「日本マクドナルド社長が送り続けた101の言葉」 原田泳幸

日本マクドナルド社長が送り続けた101の言葉

日本マクドナルド社長が送り続けた101の言葉

前回の原田さんの本を読んでこの本に興味を持った(amazonでもレコメンドされている)ので早速手に入れて読んでみた。予想以上に面白かった、というか考えさせられた。基本的には原田さんの経験や実際にマクドナルドで実施している内容をベースにしているから、マクドナルドに当てはめて考えた方がフィットするが、必ずしもマクドナルドだけに通用する話ではなく、どんな立場の人でもきっと役立つ内容だと思う。所謂ビジネス書を何冊も読むよりもこの本を一冊読む方がエッセンスがまとまっているし、新入社員の方でも十分に理解できる話である。
そういえば、最初の会社で当時の専務が「三現主義」というのを常々口にしていて、「現実、現場、現物」にしか答えがないと話していたことを思い出した。この専務は長く証券業界にいたこともあって、「虚」の世界に惑わされてはいけないことを身体で理解していたのかも知れない。マクドナルドもすべては現場にヒントも答えもあり、マクドナルドのすべては店舗のマネージャーであり、クルーである、という信念もよく理解できる。ほぼ週に1回はマクドナルドを利用している立場としては、今まで以上に親近感を持った。
前作もそうであるが、この本の印税はマクドナルドの財団を通じてチャリティに利用されるとのこと。