「僕の散財日記」 松任谷正隆
- 作者: 松任谷正隆
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/03/10
- メディア: 文庫
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話を戻そう。著者はミュージシャンであり、自動車ジャーナリスト(?)であり、ユーミンのパートナーでもある。そう、家に帰ればユーミンがいるのである。僕の中ではカーグラTVのレギュラーのイメージが一番強いんだけど。その彼が雑誌に連載していたエッセイをまとめた作品なんだけど、40代以上で過去にスノッブなモノに興味を持った経験がある人には何とも楽しく読める。カメラネタで考えると多くはニコンの話が多い中、彼はペンタックスに傾倒している。この違いは分かる人にしか感じないと思うが、それが分かる人には本当に面白く感じるだろう。万年筆も然り。僕も初めて買った万年筆は「プラチナ」だった。キャップを外して書き始める姿をもう一人の自分が見ていてちょっと大人びた気分になったものだ。
このエッセイを書くリズムというか雰囲気が河野さんの文章に似ている、と感じたのは僕だけかな。