「空は、今日も、青いか?」 石田衣良

空は、今日も、青いか? (集英社文庫)

空は、今日も、青いか? (集英社文庫)

今月の集英社文庫の新刊。智晴と一緒にバスで成城の三省堂まで行って見つけたので、そのまま購入。僕の中で石田衣良の作品は何も考えずに購入する対象。それは小説だろうがえっエッセイだろうが迷わない。作品として素晴らしいかよりも読後の感じを優先する。何とも言えず気持ちが良い。読み終わった後に改めて帯を見るとフミヤとクボジュンがコメントしている。「絶賛!!」って。それで初のエッセイなんだ・・・・と気付く。文庫以外も読んでいるから初エッセイの感じは無いんだけど・・・ね。
中身は日経新聞R25に書かれたエッセイなんだけど、2004-2006年に書かれたもの(一部2003年があるけど)なので若干古さを感じるかも知れないけど十分に楽しめます。中でも2003年に書かれた「恋のメガネは焦点を甘く」はちょっと古いコピーを思い出した。それは「仮性近視の恋」。ちょっとぼけるくらいの感じで見た方がちょうど良い、という意味。何もかもはっきりと、そして条件に合致したものだけを追い求めていつまでも一人でいるよりも少し焦点をゆるめにしてチョイスした方が幸せだよ、というメッセージ。僕もそう思おう。
それから新入社員ぐらいの年代の人が読むともっとフィットするのかな。大体、それぐらいの年代の人向けに書かれたメッセージだし、その時期を見越して出版したんだろうし。でも僕ぐらいの世代の人も新入社員ぐらいの時期を思い出しながら、「そうそう」と思うことも多いかな。
Sakura
これは今日、バス停まで行く間の近所の団地の中の桜の風景。もう満開だね。