最後の夜

友人の銀座のお店が今夜で静かに幕を閉じた。一昨年の夏にオープンし、本当に居心地の良い場所だったけど本業との兼ね合いで残念ながら最後の日を迎えた。僕も今の会社で仕事をするようになったからはなかなか時間が取れず、本当にご無沙汰だったので何とも言えない気持ちでカウンターに座っていた。最後の日と言いながらお店にはちょうど合コンのメンバーが入っており、最終フェーズでメアドの交換をしているタイミングだった(僕は合コンも参加したことがないし、最近の飲み会はこうするんだ、と興味本位で見ていたけど)。合コンがはねると本来の時間の流れが戻った。途中から松原さんも来られて、オープニングの日を思い出した。松原さんのお祝いは二升半の泡盛。聞くと、商売を始める時のお祝い用の泡盛らしく、「ますます繁盛」の意味で二升半らしい。開けて飲むと大変なような気がするけど・・・・。確か僕は地図を持っていったのかな。意外と飲みながら「どこの国とどこの国は近いか、遠いか」なんて話題の時にさっと出してくれると有難いな、と思いつつ持っていった。
馴染みのお店はいくつかあっても、その時の気分やシチュエーションで行きたいお店は変わるもんである。特に場所という制約は予想以上に大きい。ちょっとの距離でも帰り道から遠くなる方向はちょっとばかり億劫である。とはいえ、今日でそんなお店の一つが減ったことは事実。オーナーの友人には「お疲れさま」の気持ちで一杯である。