「告白」 湊かなえ

告白

告白

昨年非常に話題になって、「このミス」でも上位だったので気にはなっていた。本屋に立ち寄れば、必ず平積みされているし(あんまりどこもかしこも「お勧め」だと、却って手に取らない)・・・と思っているところに、社長の草野さんから「読んだ?」の一言から借りて読んだ。図書館とかは別にして人から借りて読むのは何年振りだろう。草野さんからは「読後はあんまり気持ちが良いもんじゃないよ」と言われ、amazonを見てもそんな感じ。
結果は・・・・主人公の森口先生のその後が読みたい、のひと言。この小説の価値は最後の1ページがあるか、ないかで雲泥の差になる。いろいろな人のレビューに「斬新」と表現されているが、手法としては古典的と表現した方が近い気がする。扱っている題材やモチーフは今風というか新しい分野だと思うけど、ミステリーとしてもアプローチはそんなことはない。個人的にはこれを映像で見たい気がする。ちゃんとミステリーとして(ホラーじゃなくってね)。
面白かったけど、「絶賛」ではないよな〜。広告はどうも何でも極端に表現する傾向があるので要注意。