湾岸ミッドナイト

とうとうNo.13を見終わってしまって「完」。再チューニングされたS30とFC3S、ポルシェが勝負し、S30が最後まで加速していくラストシーンはちょっと感傷にも似た感情を持ちながら見てしまった(泣きはしなかったが)。ストーリー前半では乗り手を選ぶ「悪魔のZ」S30がまるで感情を持った車のような表現が強かったが、後半に行くにしたがってその部分はどんどん薄まっていった気がする。アキオに呼応するような表現があっても良かったのではないか、と個人的には思う。アニメの映像は良くできていて、かなり臨場感が溢れる感じが伝わってくる。
そう言えば、地元の友人はかつてS30もFC3Sも一緒に持っていたな、と思い出した。S30は完全に動かない状態で買ってきて、エンジンを積み替え、車検を通した。湾岸ミッドナイトにも出てくるように、当時はL型エンジンはちょっとした工場にはゴロゴロしていたし、チューニングもかなり熟成されていたのでL型改は結構多かった。FS3Sに初めて乗った時は奇妙な感じだった。ギアを繋いでタコメータの回転が上がっていくのに、上がるスピードが全然変わらなく、このままいつまででも回り続けるんじゃないか、と錯覚させられる。S30とFC3Sを比べると時代も違うのでS30の剛性感はかなり低く、スピードが上がると結構緊張して操作する必要があった気がする。その後はBNR32に時代がシフトしてしまった感ある。ずっとマニュアルミッションの車に乗っていないので、こういうのを見た後はふとマニュアルに乗ってみたくなるもんである。