ちょっと一方的な発想のような気がする

クレジットカードでバレる「本当の階級」

現金主義を貫き、クレジットカードをあまり使わない人が結構いる。しかし、カードの利用歴を磨いておかないと、上級カードへのグレードアップは望めない。しかも、「経済偏差値」と訳される、利用・返済歴に基づくクレジットスコアが日本にも導入されそうな気配だ。『「信用力」格差社会カードでわかるあなたの経済偏差値』(東洋経済新報社刊)を書いた消費生活評論家の岩田昭男さんは「カード履歴が個人の新たな格付けとなりつつある。金融機関の待遇もクレジットスコア次第で変わってきかねない」と、履歴磨きをアドバイスする。

若干、やらせというか胡散臭さがあるがこれが進められると大きな変化が起こるだろう。僕の場合、日々の生活の中で比較的カードで決済することが多い。履歴云々ではなく、サイフの中には少ない現金と小銭を増やさない(=出費を抑えるのが主たる目的で)ことを意識している。カードだけではなく、SuicaEdyといった電子マネーの合わせ技もしている。もちろん、その元の決済はカードである。タクシーに乗って、初乗り料金など少額決済はSuicaで、深夜にタクシーを利用する場合にはカードで決済することがほとんどである。コンビニはEdyで決済することが多いため、あまりセブンイレブンにはいかない(電子マネーの種類を増やすことは意味がないので)。
話を元に戻すと、確かにカードを多く利用している(金額ではなく、利用回数として)場合、利用データを見ればその人のライフスタイルは如実に浮かび上がってくるだろう。ただし、うまく分析できたら、という条件付きであるが。カード会社から見れば、顧客分析は重要な部分ではあるものの本業務ではないためリスク分析などに比べれば投資額は少なく、一方でデータは膨大なためあるところで線引きする必要がある。カード会社から見れば、多くの金額を利用する顧客を多数抱えることが重要であり、この記事のような流れはウェルカムだろう。言わんとしていることはある程度理解できるが、ユーザ目線で考えると一般カードとゴールドカード、あるいはプラチナ以上の差の価値がよく分からない。どのカード会社もゴールドになると毎月定期冊子が送られてくるが僕にとっては全く意味がない。とあるカードは1年毎に2段階グレードを下げたが、相変わらず家族カードの案内やらいろいろDMが送られてくる。ダウングレードをした時にも電話で話したことだが、ライフスタイルが変わったのでそのグレードの価値が見いだせずグレード変更したわけなので冷静な目線で考えればアプローチする方向は違うだろう(そう思っているのは僕だけかも知れないが)。
カード利用履歴で顧客にもカード会社にもメリットがあるアプローチは理解できるが、記事のような一方的な考え方はあまり進めて欲しくない。