「ロングテール」 クリス・アンダーソン

ロングテール―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略

ロングテール―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略

UKに出張した際のカンファレンステーマでロングテールによるパレートの法則の変化とデータマイニングのようなものがあり、ちょっと古めの本でも読んでみようと思って手にした。訳に問題があるのか、何となく分かったような分からないような印象。とはいっても、ロングテールそのものは今や当たり前の現象になっているので内容を理解するには問題ない。
こうなった背景として、データの集積者(アグリゲータ)が存在し、そのデータを活用しやすくするために検索やレコメンデーション(本書の中ではフィルターとも表現されている)が生まれ、成長してきた、という分析である。amazonを見れば、そのページのほとんどはレコメンドで構成されており、レビューなどはある意味アグリゲータとしての機能も強化されてきている。そのデータをフィルターにてニッチな層にも対応しようとしている。きっと今後は個人のニーズも設定可能な形になって2ウェイ方式のレコメンデーションができるようになるんだと思う。
ということで、本書は読んでおくと歴史的な部分が理解できていいかな・・・・という位置付けかな。