茂木健一郎 記念講演@調布市文化会館「たづくり」

今日は抽選で当たった茂木健一郎氏の講演に参加してきた。全体で100名程度という小規模のものだったが、却って身近で氏の話を聞くことができ、書籍や氏のブログ「クオリア日記」の講演ファイルよりも現実感があった。
前知識として著作や過去の講演ファイルを聞いているため、内容そのものは自然と耳に入ってきた。独特の調子はプロフェッショナルで見る姿と違い、実際にまるで踊っているかのような感じで身体動かしながらリズミカルに話をされていた。
気になったキーワードを。
・理想は非常に大事なものだが、現実は不完全なものである
武者小路実篤の「友情」には漱石の「それから」が出てくる
・ユリの花は女性をイメージさせる(同感)
・人間の内なる自然、自然には勝てないという自然との折り合いが重要である
・化粧品会社との研究で顔の各パーツの平均をコンピュータで合成すると美人になる。つまり個性的とは平均から遠のくともいえる
・化粧とはその平均に近づくための行為である
・脳を分析すると、化粧した顔は「他人」として捉えている
・鏡の存在は「心を美しく高める」ために必要なものある
・それは他人と向き合うことで育まれる
・今の日本には「凜」としたものがない
・「表現者(アーティスト)」は肝心なことを隠す

今日の話で著作に書かれていたバックグラウンドを理解できた。