「INSIDE STEVE'S BRAIN スティーブ・ジョブズの流儀」 リーアンダー・ケイニー

スティーブ・ジョブズの流儀

スティーブ・ジョブズの流儀

これはスティーブ・ジョブズの伝記ではない。すべて取材を通して得られた事実を元に「スティーブ・ジョブズ」という人物を描き出している。アップルファンでなくても非常に興味を引くだろう。本屋のビジネス書コーナーに陣取る組織論から見ると正反対に位置するかも知れない。「独裁者」、「すべてに関わらないと気が済まない」というネガティブな要素をポジティブに変化させてしまう。今やアップルは巨大企業かも知れないが、フィロソフィは今の創業時と変わらないのかも知れない。もしかしたら「新しい企業」という枠組みもこの中にヒントがあるのかも知れない。
今年読んだ中でも指折りの作品である。ちょっと時間をおいてまた読んでみよう。