「灰色のピーターパン 池袋ウエストゲートパークVI」 石田衣良

単行本も読んで、更に文庫本でも。何度読んでもこのシリーズは楽しむことができる。難しく考える必要もない。最後に収められている「フェニックス計画」は良くできている。
本書とは関係ないが、この「フェニックス計画」を読んで感じたことを。近頃の都心のコンビニやファーストフード店には中国や韓国から来日している人たちの労働力が不可欠になっている。少し前は深夜帯のバイトくんたちは来日系の人たちで構成されていたが、今や昼間でもその人たちの労働力に頼らざるを得ない感じである。仕組み的にPOSや自動販売機、マニュアル化されたオペレーションなので言葉の問題は低いのかも知れないが、「本当に大丈夫?」と思うこともある。彼らに問題があるというわけではなく、金銭的な価格差をモチベーションとして利用した労働というアプローチは長い目で見ると決してプラスには働かないだろう。全然、IWGPは関係ないけど・・・・。
そう言えば、「非正規レジスタンス」も読んでないんだった。次はこれかな。