こんなレコメンドならば

新しいレコメンデーション・エンジンというか、レコメンド(推薦)ではなくサジェスト(提案)をしてくれる、サジェスト・エンジンを作りたいと思ってます。

ちょっと前に河野さんとメールでやり取りした。サジェスト・エンジンはちょっと頑張ればできるかな・・・・って(別に僕が作るわけはないけど)。協調フィルタの限界はその組み合わせが無い場合には絶対に計算対象にならないこと。違う視点で見ると、このサジェスト・エンジンは「本」以外への応用があまり無さそうなので(もっと真剣に考えれば出てくるかも知れないが)ビジネス的にどうか、という点である。
一方、レコメンド・エンジンを採用している通常のサイトを考えるともう少しユーザ側でチューニングできると良いのに・・・と思うことがある。例えば、amazonのサイトはそのほとんどがレコメンドで構成されているが、こちら側の「思い」とは遥かにかけ離れている。手動で「いる」、「いらない」を選択できるページがあるが、ここでいうチューニングはそういうところではない。基本的に連続で発行されている本の2巻以降をまとめてamazonで注文した場合、1巻は既に持っている前提になっていない(僕の場合には「深夜特急」と「ローマ人の物語」がそういう状態)し、確認のために検索した商品も含めてレコメンド対象になってしまう。ECサイトではレコメンドが当たり前になっているので、どうせレコメンドするなら「こういうもの」とか「こういう範囲」とかを指定できればもうちょっと利用価値がある気がする。レコメンドって「もう一つ買ってよ」ってつもりで出すんだから、ユーザが本当に思っている範囲を聞いて出した方がベターのはずなのに、勝手に「どう!」って感じでそこにある。ちょっとした気遣いで全然効果が違ってくると思うんだけど。そういう親切なレコメンドだったら、サジェスト・エンジンは難しく作る必要はないかも・・・。例えば、「この分野では過去の類似作品も紹介して」ボタンがあれば、音楽であればルーツになっているような音楽が紹介され、本であれば類似購入履歴の逆引きをするような。「パーミションマーケティング」を真面目にやるとこうなるはずなんだけどなあ。