2008-09-02 「ランナー」 あさのあつこ Book ランナー作者: あさのあつこ出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2007/06メディア: 単行本 クリック: 18回この商品を含むブログ (28件) を見るPapyrusに連載されていた時に読んでいたが、何となく違和感があり、改めて単行本で読んでみた。違和感の理由はよく分かった。主人公 碧李の視点と母 千賀子の視点がゴチャゴチャに展開されるから、読み手は空白になる時間が発生する。主語を書かずに気持ちの表現を連続して書いていくのがあさの作品の特徴だが、文章の整理がされていないため分かりにくさが残る。これは構成段階や掲載から本に移行する際には手を入れられるところではないか。「 バッテリー」もそうだが、あさの作品は良い部分と酷い部分が極端。碧李と杏樹のシーンはもっと読みたいな。