「編集者という病い」 見城徹

編集者という病い

編集者という病い

幻冬舎社長の見城氏の歴史を自身の言葉で語った一冊。過去の見城氏の講演を聴いたことがあるので大体の話は知っていたが、それでも感心しながら最後まで読み切ってしまった。ただいろいろなメディアに書いた文章を合わせているので、若干、同じ話が繰り返されている部分はあるが・・・・。
それぞれの仕事のやり方も常識から逸脱しているが、それよりも「人づきあい」があってその上で見城氏の仕事が成り立っている。作家と編集者の役割を見城氏の仕事観というフィルターを通すと、見城氏の仕事になる。「卒業写真」を聞き、ユーミンと一緒に仕事をするイメージからライブに通い、最後は見城氏のところで出版する、と言わしめる。尾崎豊を心で口説き、まるで心中のような関係を続ける。
見城氏の生き様を感じられる貴重な一冊である。