「阿川佐和子の会えばなるほど この人に会いたい6 阿川佐和子
阿川佐和子の会えばなるほど―この人に会いたい〈6〉 (文春文庫)
- 作者: 阿川佐和子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/12/06
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (3件) を見る
南淵明宏は有名な心臓外科医であるが、それでも医者と患者は対等で、お互いの信頼関係の上でしか成り立たない、という考え方や自治体や大きな病院は各科の医師のアサインをよく考えるべき、という部分には大いに賛成である。医者は確かに特別な職業かも知れないが、サービス業であるという視点で見れば他の職業と同様、顧客(患者)視点で考えるべきだし、技術者という点で考えても一度取った資格は一生権利を保持できる、という点でも完全の余地が残されている点だろう。
日本国内を見れば、高齢者がまだまだ増加するという課題と少子化の一因となっている小児科の医師不足(*医師が不足しているのではなく、必要な分野に必要な医師の数が足りない)など課題は山積みであるが、南淵氏のような医師の活躍が全体の活性化になることを期待している。