「名残り火 てのひらの闇II」 藤原伊織

名残り火 (てのひらの闇 (2))

名残り火 (てのひらの闇 (2))

読み終えた時、不覚にも涙を流していました。作品に対してというよりも、
・もう藤原伊織の世界を感じることができない
・この作品を未完成のままにしてしまったことは無念であったろう
と思っていたら、いつの間にかそんな気持ちになっていた。
「てのひらの闇」の続編ということもあり、これから読む方には先に「てのひらの闇」を読んだ方がベターである。この作品から入っても楽しめることは間違いないが、より一層の味わいを感じたいのであれば然るべき手順を踏んだ方が良い。