「イメージの抽象化と鉛筆」

鉛筆を使わなくなってどれぐらい経つだろう。小学校の比較的早い段階からシャープペンを使い出したから実質的に鉛筆を使った期間は極めて短い。その後は美術の時間と製図の時間ぐらいで、大学時代はほとんどノートをとっていないから筆記具の中でも鉛筆使用割合は本当に僅かである。
友人とある案件で打ち合わせをした際に、私はPC上のPowerPointで、友人は紙に描いた資料を使った。資料は鉛筆で描かれており(実際には鉛筆ではなく、ステッドラーの芯ホルダーだった気がするが)、雰囲気が非常に良かった。提案書や企画書を作る時、最終的にはPowerPointにまとめるが、最初からPowerPointに向かっても何となく場当たり的な感覚は気になっていた。過去に作った提案書などの焼き直しであれば、即、PowerPointに向かっても問題ないが、全く新しい内容のものになると別である。キーワードを思い浮かべ、繋がりだけをまとめる場合にはマインドピースが役立つが、具体的にどう見せるかを事前にまとめるには向いていない。そう思って購入したのがこれである。

太さと濃さが「6B」というところも気に入った。人に何かを説明する時、言葉であればどれだけイメージしやすい「たとえ」に出来るか、資料であればどれだけ分かりやすく抽象化出来るかがポイントである。さあ、これでどれだけ良い資料が出来るか楽しみである。