広告の役割

ブランディングという切り口で広告を見る時がある。ほとんどの広告は商品やサービスの訴求・認知、販促を目的としているがブランド構築戦略の一環のものもある。身近な例はマスターカードの「Priceless」だろうか。もう随分と長いキャンペーンだが効果はあるのだろうか。
広告としては好きなものだし、コンセプトも同感できるが、「じゃ、マスターで」という消費行動に結びつくかというと疑問である。私を含めて「VISA」でも「マスター」でもどちらでも良いですが・・・・というのがほとんどの人の感覚ではないだろうか。もし多額の広告費を投入するのであれば、提携先や加盟店向けにマスターのフィロソフィを伝える部分に使った方が良い気がする。ちなみに私は2年前にマスター提携先の銀行と喧嘩して解約しました。原因は失礼な一通の手紙です。もし広告と同じ「Priceless」な対応だったら解約していなかったのではないだろうか。広告は諸刃の剣で、メッセージと違う対応が発生するとマイナスの効果を生み出しかねないシロモノですね。