北森鴻を読んで

昨年末から北森 鴻の作品を読み続けている。その前は柴田よしきの作品をよく読んでおり、友人から勧められたのが北森 鴻だった。いくつかシリーズがあるようだが、文庫になっている「香菜里屋」シリーズを3作読んだ。連作短編の形であるが、一つ一つがそれぞれ完結して、独立している。人物の表現力(描写とは違い)と料理の表現力はずば抜けている。きっと誰しもが、この「香菜里屋」に足を運んでみたいと思うのではないか。

小さい頃にラジオで聴いた「ラジオ小説」のような形で文字から変化すると面白い気がする。TVや映画だと想像した人物像と俳優とのギャップが発生するが、音だけの世界であれば想像の余地があり、また文字では叶えられない臨場感が実現できるのはないだろうか。
ビジネス的にはいろいろなハードルはあるにしても、文字からのコンテンツ化は面白いのではないだろうか。