大丸と松坂屋の合併

WBSで大丸と松坂屋の合併に関する特集が放映された。東京に住んでいると東京駅と銀座にしかない両百貨店はあまり関心があるとは言えない店である。両社は持ち株会社を設立し、その持ち株会社の傘下の事業会社としてそれぞれのブランドを残すようだ。TVの中ではそれぞれの良いとこ取りと共同購入による購買力を利用したコスト削減を打ち出しているが、果たしてこれがうまくいくかというと甚だ疑問である。
TVの前だからかも知れないが、大丸社員が松坂屋社員を「松坂屋さん〜」と呼ぶのは普通に考えてもおかしいと思う。そう思わないのだろうか。客が使うエスカレータを社員2人で並んで上っていく姿も変である。バックヤードに社員用エレベータがあるはずである。百貨店の販売員は社員だけで構成されているわけではなく、メーカーの社員やメーカーからの派遣、パートやアルバイトなどバックグランドが違う人たちで構成されており、それぞれのベクトルが共通していなければロイヤリティは生まれず、質の高いサービスは期待出来ない。
TVと一緒で、時代に取り残された業界に見えてしまう。