喫煙者向けの新しいメディア 『Free Smoking Space』@六本木

最近の世の中は喫煙者には本当に風当たりがきつい。まずなかなか吸える場所を探すのにも一苦労する。仕事などで何度か訪れるところであれば、「大手町ならばココ」とか「西新宿のあのビルの下には灰皿がある」とかインプットされているが、あまり行かないところでは「喫煙可」なコーヒーショップを探すしかない。しかしながら、(コーヒー代という出費をするのであれば)あまりに「煙い」ところでは居たくない、というワガママな気持ちも同時にある。
ちょうど仕事で六本木に出向いた際にこんな場所を見つけた。
Smoking Area
今は『KENT』がスポンサードしているらしく、中は『KENT』一色の空間だった。そこに入っていった僕と同僚は『飛んで火に入る夏の虫』というか、ゴキブリホイホイに入ったゴキブリかも知れない。中は決して居心地が悪かった訳ではないが・・・。
Smoking Area
1分後ぐらいに、中のお姉さんが『ちょっと説明させていただいたよろしいですか?』と声を掛けてきて、新しい『KENT HD 1mg』の説明とサンプル(1箱)をいただいた。それから現在吸っている銘柄を聞かれた。お姉さんはその情報をアンケート用紙のようなものに記入していた。
逆にお姉さんに取得できるサンプリング数/日を聞くと、約100サンプルぐらい、という返事をもらった。街角でサンプルを配るプロモーションに比べれば効果的かも知れないが、その後のトラッキングができるわけではないのでちょっと中途半端かも知れない。土地柄というバイアスはかかるものの、巷で実際に利用されているタバコの銘柄と分布を見るには役立ちそうな感じ。

多くの人が「喫煙」→「禁煙」にシフトし、場所を制限され、広告手段も狭められているタバコ会社にとってはこのようなアプローチは新しいメディアとしての可能性を期待しているのかも知れない。とはいえ、ブランドスイッチでしかなく、マーケットを広げられるものではないのでできる限り少ない投資で効果が期待できないとこのメディア自体も長続きしないだろう。そのうちにタバコ会社が経営するクリーンで完全分煙のコーヒーショップなどが展開されるのだろうか。